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ガーデンパラソルが倒れないための基本的な対策
夏の強い日差しの中にひと時の木陰を作ったり、急な天候変化による雨をしのいだり、昨今の温暖化が進む屋外環境設備への取り組みとして、庇(屋根)は重要な課題。
ガーデンパラソルはそういった昨今のアウトドア環境をオシャレに解決してくれる今最も注目されているアイテムです。
そんなガーデンパラソルですが、唯一の弱点が強風です。
日本に住んでいる限り、台風は必ず毎年訪れますので風対策を怠るわけにはいきません。
今回はガーデンパラソルが倒れないための対策について解説していきたいと思います。
ガーデンパラソルの特徴とその利便性
ガーデンパラソルは見た目上は主として2つの種類に分けられます。
センターポールタイプとサイドポールタイプです。
傘の真ん中にポールがあるタイプと、傘の片側にポールが存在するタイプということになります。
厳密には設置方法や、ベースウェイト、開閉方法など一言でガーデンパラソルとはいえ様々な種類が存在するのですが一番見た目に分かりやすいのが柱の位置による形状の差異ではないでしょうか。
センターポールタイプはビーチパラソルでも共通する最もオーソドックスな形状と言えます。
元々ビーチパラソルを由来とするガーデンパラソルの原型と言えるでしょう。
センターポールタイプは真ん中に穴の空いた丸テーブルなどに刺してセット利用することが多いタイプのパラソルで、実際単品ではなく、テーブルとセットでのお引き合いが多いパラソルです。
センターではなく、傘部分の端に柱が立つサイドポールタイプは今一番人気のあるガーデンパラソルで、ガーデンパラソルと言えばこちらの形状を思いつく方のが多いかもしれません。
柱が端に寄っているため、設置するテーブルに穴がなくても、選べるテーブルの形状や種類に制限がありません。
テーブルに限らず、家具を置く場合にもその日陰面積を最大限広く利用することができるのが特徴です。
サイドポールタイプの中でも円状タイプと方状タイプがあり、伏図で見た時、円状になっているタイプと、方状(四角)になっているタイプの2種類です。
従来多いのは円状タイプですが、より日陰面積を有効活用できる方状タイプの方がより最新で、人気を集めています。
パラソルが倒れる主な原因とは?
パラソルが倒れてしまう最大の原因は強風によるものです。
特にサイドポールタイプは重心が片側に大きく傾いているため倒れやすい構造になっています。
他にも人為的要因によりパラソルが倒れる場合もあります。
柱に寄りかかったり、傘やハンドルにぶら下がったり、ベースウェイトを故意に破損させた場合などです。
このように人為的要因はおよそ常識的な予測の範囲外であることからめったに起こることではないため、やはり注意すべきは強風対策と言えるでしょう。
強風対策の重要性とその必要性
強風に煽られると下からの巻き込みの風が傘に風をはらみ、上方への風圧を受け、片側にしか支柱のないサイドポールタイプのパラソルは重心を失い、柱側に倒れます。
一方、センターポールタイプは中心に重心があるためサイドポールタイプに比べむしろ危険です。中心に重心がある分傘全体で風圧を受けることにより、本体が空中に浮かんでしまうリスクが発生します。
一度舞い上がってしまえばどこに落下するか見当もつきにくく、浮き上がった高さの分だけ落下時の質量が大きくなるため押しつぶされる形での事故は大惨事になりかねません。
このように、サイドポールタイプとセンターポールタイプとでは起こりうる被害の状況予想の差から、対策も変わってきます。
パラソルが倒れないための風対策方法
これまでセンターポールタイプとサイドポールタイプとでは強風により起こりうる被害が違う可能性について言及してきましたが、共通する対策はもちろん十分な荷重を掛けるということに関しては一致してます。
センターポールタイプにしろ、サイドポールタイプにしろ風圧に負けない荷重対策を足元に設ける必要性に関しては一致してますが、例えば台風や竜巻などの暴風・強風時などは受ける風圧を予め予測することは困難です。
それにはまた、別の機会に考察するとして、まずは基本的なウェイト荷重による対策について解説したいと思います。
ウェイトを用いた転倒防止策は、家庭用ガーデンパラソルでは一般的な対策ですが、最近の業務用パラソルも同様です。
従来は業務用パラソルはアンカー施工による設置が一般的でしたが、アンカー固定してしまうと可動できなくなり、万一傘の開閉機構が故障した場合かえって危険になってしまったり、最近の業務用パラソルは大きいサイズであっても開閉・可動が容易になっていることからベースウェイトを利用する転倒防止対策が一般的になりつつあります。
ウェイトの選び方と設置ポイント
ここまでパラソル転倒防止対策について解説してきましたが、転倒防止対策を検討するに当たり、ウェイト選びは重要なポイントであることはご理解頂けたのではないでしょうか。
実は、テントや他の重量物の転倒対策に比べ、パラソルのウェイト選定は意外とデリケートな課題です。
特に業務用サイドポールタイプのガーデンパラソルでは、ウェイトを選定する場合はメーカー指定の専用ウェイト以外は使用しないで下さい。
専用ウェイトはパラソルの重量、サイズ、形状に最も最適化されているからです。
以上が前提となりますが、では、ウェイトにはどんな種類のものがあるか簡単にご紹介したいと思います。
丸型ベースの使い方とメリット
オーソドックスな丸形ベースはセンターポールタイプのガーデンパラソル、ビーチパラソルなどによく利用されます。
このタイプは差し込み式のため、荷重効果はなく、パラソルの自立補助目的に特化したベースがほとんどですので強風の際はすぐパラソルを畳んだり、外したりして下さい。
いわゆる架台ですので、重量物を固定するという目的には向いていません。
あくまで簡単に取り外しのきくビーチパラソルなどの軽量パラソルでご利用下さい。
コンクリート製ベースのメリット
業務用パラソルで利用することの多いコンクリート製ベースウェイト。
3.5m以上の大きさの業務用パラソルでは転倒防止のために必要な重量がコンクリートを使用しないと担保できないため現在の業務用パラソルのベースウェイトの中では最もポピュラーなウェイトと言えるでしょう。
コンクリート製のウェイトの見た目は舗装道路面に設置した場合にも違和感なく溶け込むため自然な仕上がりで十分な安心感が得られるというメリットがあります。
ポット型ベースやメーカー指定ベースウェイトの検討
業務用パラソルには花壇に模したポット型ベースを用意しているメーカーもあります。
見た目に華やかでパラソルの演出によく最適化されていますが、あくまで専用ウェイトのため、購入を希望するパラソル本体のメーカーの指定ウェイトじゃない場合は、パラソル本体をそのメーカー指定のものにするか、安全・予算等と合わせてよくご検討されてから購入された方が失敗はされないと思います。
パラソルベースウェイトカテゴリー
アンカーを使った固定方法でパラソルの安定性は高まる??
従来の業務用パラソルでは通説となっておりましたアンカー固定によるパラソルの設置、実は最近ではメリットばかりではないことが知られています。
パラソル本体の柱部足元をアンカー施工で固定すれば、ほとんどの強風下でも確かにパラソル本体が転倒することは少ないでしょう。
しかし、そもそも傘が閉じていれば風の影響を受けることはほとんどありません。
もし移動可能なら壁際など安全な場所に移動しておく方がより安全です。
逆にアンカー固定されたパラソルの場合、傘が開いている状況で強風に煽られたら、転倒して風の勢いを逃がすことができない分、風力を傘全体でまともに受け止めることになり、風の強さによっては傘部分がフレームから全部吹っ飛んで大破する可能性があり大変危険です。
パラソルはそもそも風による影響をとても受けるので、状況に応じ開閉を頻繁にする必要があります。
そこで、ほんとに考慮すべきは開閉のしやすさと、状況に応じて安全な場所に移動できるという機動性であることが分かります。
例えばテントや庇についても同様のことが言えるのですが、従来は容易に設置・撤去できるこれらに類する商品は存在しなかったため、アンカー施工を安心のための定説となっていましたが、現在ではワンタッチ開閉テントやオーニングテントなどがあるように、そもそも強風は無理に耐えずに避けるという発想が正解であることが分かって来ています。
強風に耐える仕様でこれらを製造するとコストも重量も増えるだけで、万一強風に耐えられなかった場合は、その本体の重量により、むしろ甚大な被害が発生する可能性が高いです。
パラソルも同様ですが、テントや庇よりもむしろずっと開閉・移動がしやすいため強風から容易に逃避可能という点では最強のルーフアイテムと言えるでしょう。
アンカー施工での固定はこれらパラソルの機動性というメリットをあえて捨ててしまう行為になる場合があります。
コンクリートウェイトでももたないような超大型サイズのパラソルで、アンカー固定以外の選択肢がないようなパラソル以外はできるだけ可動ベースを検討した方が安全面において安心できると思います。
一点注意が必要なのは安定性において、重量もまた同様に重要な要素です。
機動性ばかりを優先して重量を軽視するべきではけっしてないので、あくまで重量と機動性の両方の観点から希望するパラソルを選択するようご参考としてください。
風に強いパラソルを選ぶためのポイント
ここまで転倒しないための対策について解説して参りました。
では、具体的に風に強いパラソルとはについて要点をまとめてみたいと思います。
耐風性の高いパラソルの特徴
まず、耐風圧に関して、パラソル全般的には大敵であり、風圧に著しく高い抵抗力を持つパラソルは存在しません。
先にも記した通り風圧に関しては耐えるより逃がすというのが正解です。
その点から、天幕、フレームそれぞれの素材や大きさについてどういった観点で検討すべきかを考察してみました。
フレーム素材と風への耐性の関係
耐風圧において一番考慮すべきはフレーム及び柱の素材とサイズです。
テントなどと違い、パラソルは支柱は1本で、フレームも少ない構造が多いです。
このため、特に支柱部は全体の負荷を1か所で支えることになるためその素材や大きさに特に注意が必要です。
サイズについては当然太い方がより強いと言えますが、素材に関しては木・アルミ・スチールなどの選択肢があるかと思います。
単純な強度で見た場合はスチールが最も強度がありますが、風圧に関しては強度だけで選択するべきではありません。
スチール以外の木やアルミといった素材は硬度や強度においてスチールには全然かないませんが、実は風力に対してはとても高い評価実績があります。
木やアルミは硬度の代わりに、とても優れた柔軟性を持っているためです。
風圧に対してしなりながら風力をしなやかに逃がす特徴を持ち合わせています。
ただ、木材は経年劣化が早いためベストな選択とは言えないでしょう。
多くのメーカーが現在アルミ製のフレームを採用しているのはこうした理由からです。
オーニング(天幕)素材の強度と選び方
オーニング(天幕)部分における選択時において重要なポイントは素材とその形状です。
素材について、ビーチパラソルではビニールやナイロン、ポリエステルなどがありますが、耐候性能という観点から見ると、ビニール<ナイロン<ポリエステルとなります。
付帯するUVカット、遮熱率、遮光率、耐水圧等の付加機能にも注意は必要ですが、概ね耐候性を基準に価格も比例しているため用途・設置環境と照会しながら検討されると良いでしょう。
ガーデンパラソルでは多くのメーカーがほぼポリエステル素材のみを採用しています。
素材が同一であるならば、ガーデンパラソルの場合は形状に注目して下さい。
サイズにもよりますが、天頂部が2層に分割されている天幕がより効果的に風を逃がす仕組みを持っているため、こういった風抜き穴(換気タイプ)を備えた天幕を選択した方がより風対策に効果的だと言えるでしょう。
台風や強風時のパラソルの管理方法
さて、これまでの内容から、パラソルにとって最も天敵である台風(強風)時の具体的な対策をまとめてみたいと思います。
強風時にパラソルを素早く収納する方法
先にもお話した通り、風圧には耐えるのではなく、逃がすのがベスト。ということで、まずは傘を閉じましょう。
しっかりタッセルで縛って収納すれば風の影響はほとんど受けることはありません。
この時重要なのは開閉しやすいパラソルであること。
開閉にもたつくと複数のパラソルがある場合間に合わなくなったり、そもそも開閉がめんどくさくなり、危険だと知りながらも日常的に開いたまま放置して肝心の場面で機構がさび付いたりなどでうまく閉じないなんていうアクシデントも発生しかねません。
そもそもパラソルの場合、近くに人がいない閉店時などは常に閉じておくよう習慣づけておくことが必要です。
ショックコードを使ったパラソル固定術
台風時には傘を閉じるだけでなく、可動できるパラソルの場合はなるべく壁際など安全な位置に集めてショックコードなどで柱や建屋などと縛って管理した方が良いでしょう。
パラソルを長く使用するためのメンテナンス方法
パラソルを長く使用するためには例えば店舗ならば毎日傘を開閉する習慣を付けることが何より一番効果的です。
店舗ではなくても使用する時に開き、使用しない時は閉じるといった習慣です。
天候はいつ変化するか分からないですし、天幕は日焼けに弱いので広げたままにしておくと褪色の原因になったり、経年劣化が進みます。
使用時にのみ開き、使用後は閉じるということだけでパラソルは十分メンテナンスとなり、可能なら使用後は日陰に収納するとより効果的でしょう。
フレームやベースの錆び対策
錆については主にスチール部で発生します。
表出する面にスチール素材を使用したパラソルは強度面においてもなるべく避けた方が良いでしょう。
業務用パラソルであればほとんどがアルミ素材を使用しているためあまり目立つ部分で錆が発生することはないですが、補強のために部分的にスチール部材を使用している場合があります。
スチール素材において錆は避けられない経年劣化のため、完全に防ぐことは難しいですが、使用時後の収納習慣を身に着けることでそれなりに劣化速度を遅らせることや錆発生を防ぐことが可能です。
天幕の破れを防ぐメンテナンス方法
ポリエステルは耐候性能の高い素材ですが紫外線により徐々に劣化し、天幕の強度が落ちて来ます。
また、紫外線は褪色にも天敵であることから、まずは使用しない時はなるべく紫外線を避けるようにすると良いでしょう。
これにはガーデンパラソルだと可動ベースウェイトを備えたメーカーのパラソルに限られますが、軽量で取外しのできるパラソルなども使用時以外は倉庫などに保管しておくことが望ましいです。
定期的な点検で事故を防ぐ方法
強風後などしばらくすると組立時に取り付けたビスなどが振動などで緩んでくる場合があります。
特にベースウェイトとの連結部分は定期的にビスが締まっているかをご確認下さい。
ビスは一度緩むと振動により緩みが加速します。
本体がガタガタするなど不安定になってきたと気づいたら早めの対処を心掛けて下さい。
パラソル選びに役立つQ&A
強風時の対策についてよくあるQ&Aを下記にまとめてみました。
ご参考にご覧下さい。
Q:強風時は傘を収納しないといけないですか?
A:強風時に限らず、日ごろから使用しない時には傘を広げないようにして下さい。
また、強風時は傘を閉じ、天幕が広がらないようタッセルでしっかり傘全体を縛って下さい。
Q:強風時傘を閉じず使用した場合どうなりますか?
A:強風により転倒すること、傘部分が大破することなどが予想されます。
台風・強風時には絶対に傘を広げた状態で使用しないで下さい。
Q:強風対策のためアンカー施工を依頼したいのですが、工事も行ってますか?
A:当サイトでは工事の受注は請け負っておりません。
また、当サイトで扱っているパラソルについてはなるべくアンカー固定は避けていただくことをおすすめしております。
アンカー固定することで発生する二次被害を避けるためでもあり、メーカー指定の設置方法を推奨し、習慣的な収納と展開を心掛けて頂く事が一番の安全対策となるためです。
どのパラソルが風に強いのか?
おすすめ商品①パラソルステラ ポラーレ+可動ベースウェイトタイプ
おすすめ商品②パラソルステラ スピカ
おすすめ商品③パラソルステラ ポラーレ+固定ベースウェイトタイプ
屋外カフェに最適なパラソルの選び方
屋外カフェでパラソルの利用を検討されているお客様は下記のQ&Aをご参考下さい。
Q:カフェを営んでいて、屋外テラスに日陰を作りたいのですが、テントを設置するか、パラソルを設置するか迷っています。
アドバイス下さい。
A:日陰を作りたい面積に寄りますが、3m×3m四方程度の面積であればパラソルの方が見た目の印象が良いと思います。
特にサイドポールタイプのガーデンパラソルが最適ではないでしょうか。
テントの種類にも寄りますが、常設タイプのテントを施工する場合コストは3倍では済まない場合がありますし、ワンタッチタイプのテントであれば強風の際などメンテナンスにだいぶ手間がかかると思います。
当サイトではベースウェイト可動式のガーデンパラソルがおすすめです。
パラソルの買い替えタイミングとは?
パラソルの買い替えタイミングについてはまず天幕から褪色、劣化して来ます。
生地の色と設置環境によって褪色具合、劣化具合は異なりますので適度に判断頂ければと思います。
まとめ – 安全で快適なガーデンパラソル生活を楽しむために
ここまで風対策について解説させて頂きましたが、最後に下記にまとめたいと思います。
・ガーデンパラソルには風対策は必須の重要事項です。
・ベースウェイトには十分な質量を持ち、かつ可動式がベスト。
メーカー指定のベースの中より選択する。
・傘部分は開閉作業が簡単な仕様のもので、風抜き穴があると効果的。
・風には無理に耐えることよりも、うまく回避する方向で対策するのがベスト。
・日ごろから使用・不使用時に開閉作業を習慣づける。
以上をパラソル選びのご参考にしていただけたら幸いです。
ガーデンパラソルと風対策ならパラソルマーケットにお任せ!
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当店だけの高クオリティなブランドパラソルがでベストプライスで販売中。
今回紹介した風対策に最適な、ワンタッチ開閉機能に、高い機動性、安定性と重量感あるベースウェイトをセットにした「ポラーレ」、さらに、傘の仰角度も調整可能な「スピカ」は支柱も102×62mmで強度も抜群。
夜間は日中にソーラー充電されたLEDライトで雰囲気もオシャレ。
3m×3mの大スペースカバーエリアを持つ、流行のサイドポールガーデンパラソル「パラソルステラ」。大人気、絶賛販売中です。
その他多数の人気パラソルを扱っております。